音楽好きの雑記備忘録 

感想など自分で見返してニヤニヤする用ブログ

2017.11.24鳴ル銅鑼 汎神論リリースツアーファイナル「円」@渋谷WWW

今、あの日に配布してもらった限定音源「溺れる魚」聞きながら書いてます。

 

いやぁ…すんごいよかった。

行ってよかったー!

気分が引きずられてついつい詩的で感傷的な文章を書きそうになるくらい気持ちが持っていかれるライブでした。

 

渋谷WWW初めて行ったんですけど、結構な段差が3段?4段?くらいある会場でめちゃくちゃ見やすくて超よかったなー!

幸運にも2段目のどセンターで見れたんですけど、もうステージ隅から隅まで全員見えるし、目線の高さもステージと近いし、もうストレスフリー過ぎて!!

始まった瞬間に照明の映える舞台が綺麗過ぎて、ハイビジョン4Kよりやっぱり生だな!!スゲェェェ!!って感動しました。

 

で、この日の何が素晴らしかったかって、とにかく新譜が素晴らしくて。

初めて聞くアルバムの新譜の曲プラス既存の人気曲盛りだくさんというセトリで大満足だったんですけど、その人気曲の間に入ってても、新譜がすごいキャッチーで光るんですよね。ツアー回ってきて脂が乗ってるっていうんですかね。

新譜も人気曲も同じ熱量で演奏されてたし、お客側も同じ温度で受け入れてる感じがしてとっても良かった…。

ワンマンってそのバンドのことを好きな人しかいないからやっぱり居心地良いな!

バンドアレンジの五月雨も超良かったし、今夜は色盛りが意外とHIPHOP感?というか不思議な感じがしてかっこ良かったり…発見もいっぱいあったなー。和也さんフェイクもいっぱいしてたし、R&Bっぽいのとかも歌えるんだろうなとか。今でもいろんな要素入ってるけどもっと面白いことやって欲しいなぁ。 

 

あと、とにかく演奏が前回よりすごくすごく良くなってた気がした!!

カバちゃんのギターめっちゃ良い音してたし、ロマンチックなフレーズもたまにあるトリッキーなフレーズもカッコ良かったー!前に出てきて弾くときもなんだかイキイキされてて男前度が上がってた!

徹さんも相変わらずイっちゃったやばい顔されてたけど、周り見てる感じの余裕が感じられて頼もしかった!素敵!しかしあの気迫と集中力はすごいなー。尊敬。

りょうへいさんは結構勢いのある複雑なドラム叩かれるけど、バラードの時の丁寧さとか息の合わせ方とか見てるとボーカル大事にしてるなぁってジーンとしちゃう。

 

そして和也さんよ。

いやぁ、あんな生き物放し飼いしてて良いんですかね?ってくらい希少動物感すごくないですか?この時代にあの感じ。ライブ見るたびにどう育てたらあの仕上がりになるのかなって感心しちゃう。

男の子見て可愛い子犬を見守るような気持ちになる庇護欲って良くあると思うんですけど、和也さんの場合は手負いの野生動物をハラハラしながら見守るような謎の庇護欲が…!手負いの鹿だな!気高くて懐かないやつ!

なんかねぇ、満身創痍感がたまらないですよね。

多分彼の苦しみのカケラも私わかってあげられてないと思うけど、それでも彼の作り出す世界観が好きだし、あのメンバーで作り上げる音楽が好きだなって思います。

 

鳴ル銅鑼ってファンも愛が濃い感じがするんだけど、和也さんもものすごく聞き手への愛が深いなって。自分たちの音楽を理解してくれている目の前のファンに対しての敬意を感じる。それがすごく心地良い。もっと高みに全員連れて行くって本当に思ってくれているなって。

なんかライブ中だけはお互い「君だけだよ。君だけがわかってくれるんだ。」的なある種の集団仮想共依存?みたいな謎空間が発生してる気がするし、それがたまらんのです。特殊だわー!でもそれが良い!愛!

 

あと、今回会場限定音源ということで「溺れる魚」という曲のCD配布いただいたんですけど、これまた絶望的に綺麗な曲で。

和也さんが上京した時に直面したどうしようもない苦しみを吐き出して固めたような曲で、ライブで演奏してくれたんですけど、めちゃくちゃに暗くて最高に好きでした。

先が無さ過ぎる曲なので鳴ル銅鑼には必要無いということで、バンドでやるも音源化するのもこれが最後ということで貴重な音源になってしまった…。大事にしよ。

しかし協調性が無いとか言って絶望してあんなに死にそうな曲書いたりするのにステージではあんなに人誑しで愛情に満ち溢れてて表現豊かなんだよなぁ。面白いなぁ。怒りや悲しみ絶望を音楽に昇華できる人はすごい。

しかし、こんなに何かしてやりたい!!って思っちゃうバンドもあんまり無くて。

面白いですよね。こちらが音楽で救われてる立場なんだけど、逆に何か力になりたいと強烈に思わせてくれる何かがある!!なんだろ??危ない!!

和也さんが「僕たち…売れたいじゃなくて、売るんです!それにちょっとだけ力貸して下さいね」みたいなこと言ってたんですけど、会場中のお客さんの心の財布がぱっかーんって開く感じしましたもんね。いやぁ、危ない🙏✨

和也さんが音楽は自分にとって宗教だと良くおっしゃるんですけど、鳴ル銅鑼のファンは多かれ少なかれ鳴ル銅鑼が若干、宗教ですよね。和也さんの教祖感すごすぎるし。

外から見たら濃すぎるのかもしれないけど、入ってしまうととても心地良い。

楽曲も演奏も良いし、カリスマ性もすごいし、精神性もカッコいいしすごく良いバンドだと思います。

 

 そんなこんなで、すごく希望に満ちた気分で帰路につける素敵なライブでした。

とてもこの先が楽しみだなぁ。

鳴ル銅鑼焼き食べ損なったのだけ残念!また今度!